1999.12.17
沖縄(というかリゾート地)にはあまり興味がありませんでした。 でも去年、Coccoがツアーファイナルで泣きながら「あの島が(観光客や開発で)壊れていくのを見たくないです。だけど、日本人なら1度はあの島へ行くべきだとも思います。」と言っていたのを聞いて、なんとなく行ってみようかなという気にはなっていました。 で、今回ちょっと休みが取れたので初沖縄へゴー!
張り切って来たものの、私は免許取りたてで、レンタカーでこんな知らない土地を走るなんて初めてで20km/hくらいでオロオロしてたらチリリンとチャリに追い越されたりしてなんかもうヨレヨレ。
初日は首里城、玉陵(たまうどぅん)、旧崇元寺石門を見学。 首里城は世界遺産登録に向けてあちこち修復中でした。 日本より中国との交易が盛んだっただけあって装飾も中国っぽい! 玉陵、旧崇元寺石門は観光客も少なくて静まりかえっていたけど、沖縄戦の爪痕を感じることができて切ないです。 昼食は初めて食べる「沖縄すば」。 あっさりしたスープにうどんのような麺で、白いかまぼこと紅生姜が乗っています。紅生姜がぴりりと効いてオイシイ!
夕食は「ジャッキーステーキハウス」。 そこで出てきたスープにこの日一番の衝撃を受けました。 見た目ポタージュだけどなんか違う。このトロミは何!?この味は何!?何でできてるんだこのスープは!?
|
1999.12.18
二日目は朝から雨。 予定を変更してオリオンビールの工場見学へ。できたてのビールうっまーい!と言いたいところだったが私は運転があるので一口しか飲めず。顔が赤くなっていくJUNを羨ましく見つめながらぐっと我慢。
JUNのリクエストで海洋博跡地(アクアポリス)を見に本部町へ。
その後は玉泉洞(鍾乳洞)に行ったり謎の竜宮城に迷い込んだりして、夕食は琉球舞踊を見ながら琉球料理を堪能しました。
|
1999.12.19
ひめゆり平和祈念資料館へ。 ここに来て、生まれて初めて私の中に流れる日本人の血を汚らわしいと思いました。と同時に今まで「戦争」「沖縄戦」と聞いてもそれはテストの答案用紙を埋めるためのひとつの記号のようにしか捉えていなかったことを恥ずかしく思った。現実なんて意味なんて痛みなんて考えようともしていなかったし。そんなことがあったんだ、くらいにしか思っていなかった。 資料館には沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒の犠牲者の遺影が展示してある。写真パネルの下にある小さなプレートには名前、学校名、ニックネーム、ちょっとしたエピソードなどが書かれている。恥ずかしそうにはにかむ子、思いっきり笑顔な子、じっとこちらを見据えてる子…。彼女たちの生きた証でもある。 そんな中で、もう座り込みそうになるくらい悲しかったのは、何も写ってない真っ白なパネル。下には小さく名前のプレート。そう、写真すら残っていない子が何人かいたのだ。涙が止まらなくてノドの奥が焼けそうだった。日本兵(日本人)が沖縄の人にしたことを思うと、この子たちに手を付いて謝りたかった。 そして無知は罪だと心から反省した。 ひめゆり学徒隊なんて最近まで知らなかったし。 (私は日本史で何を勉強したんだ) 空港で不味いスパゲッティーを食べて(気分的にじゃなくてホントに不味かった)、色んな想いをムネに東京に戻りました。
綺麗なだけじゃない沖縄、もっと知りたいと思いました。 home |