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2005.02.12 直島



ベネッセバスの運転手は地元の人。
途中、運転手のおじさんが「時間あります?よかったら直島をぐるっと案内しますよー」と色々な場所を見せてくれた。島で唯一のマンションとか山火事の跡とか美味しいうどん屋とか、おじさんの優しい語り口で「アートサイト」とは違う表情の直島を見ることができました。"よそいき"じゃなくて"普段着"の島も知ってほしかったんだと思いました。


島の北側にある三菱マテリアル工場。
巨大な化学プラントがあって同じ島とは思えない。


工場では金・銀・銅の製錬をしていて、亜硫酸ガスの影響で自然環境は悪化していました。
でも、島を支えていたのも事実。


ベネッセハウス内のミュージアムカフェで昼食を取り、シーサイドパークを見て歩きました。
シーサイドパークには屋外作品が点在していてキャンプ場もあり、自然の中でアートを楽しめる場所。


キャンプ場には「パオ」というモンゴル遊牧民の住居があります。
こっちにも泊まりたかったよー。


この木はなんだろう?




波止場には草間彌生の「南瓜」。




さっきのバス運転手のおじさんが「あのかぼちゃ、満潮の時は海にぷかぷか浮いてるように見えて、私はそれが好きなんです」と愛おしそうに眺めていました。

アートって小難しく考えがちだったり、作家のバックグラウンドからその作品の意味を見つけようとしてしまったりするけど、このおじさんのつぶやきを聞いて、もっと自分の感性のままにただ感じればいいんだなあと思いました。




この島が、わけのわからないリゾート開発とかされなくて良かったと思います。

過疎化・高齢化が進んだ直島の住人にとって「現代アート」のほうがわけのわからないものだっただろうけど。でも、その住人たちに受け入れられたのは、直島を壊さず、住人たちに自信と誇りを取り戻させたからだと思う。

最近では工業製品になっている杉板の外壁材。家プロジェクトで使う杉板は地元の大工さんに昔ながらのやり方で焼いてもらった。すると、その大工さんは島に伝わる伝統的な技術を初めて体験できたと喜んでいたそう。

角屋の「Sea of Time'98」は住人たちも参加して造り上げた作品。

自分たちの技術や感性が必要とされ、形になって、今ではそれを見に日本全国・世界中から人がやって来る。

地中美術館館長はインタビューの中で、直島の人について『島の外ばかりに目がいっていたものが、島の中に目を向けるようになった。』と言っています。

これって日本人にも言えることだと思います。欧米にコンプレックスを持って猿真似ばかりしてたけど、最近のスローライフ、ロハスブームも手伝って、和食とか和の室礼、道具、着物などが見直されてきた。

去年、ヘルシンキにあるアルヴァ・アアルトの自邸を見学したとき、リビングに簾(すだれ)と日本の書物があって、庭も日本風な庭で、なんだか照れくさいようなくすぐったいような気持ちになりました。そしてやっぱり和のモノはいいなぁ美しいなぁとほっとしたのを覚えています。

日本人の美意識とか感性とかは、ちゃんとDNAに組み込まれているのかもしれない、


などと大げさなことを考えていたらフェリーの時間が近づいてきたので港に向かいました。
(直島でうどん食べようと思ったのに食べ損ねた…)


まさにアートと寝食を共にした2日間。
刺激を受けたようで癒されたようで濃い時間だったなぁ。


高松に戻り、レンタカーをゲット。


夕食どうする〜??とアテもなく走っていたら(私はうどんでよかったんだけど…)


面白そうな回転寿司を発見。お寿司が船に乗ってやって来る!
ていうかスピード速っ!目が回る!◎
西日本は回転スピードが速いというのはホントだったのか!


今日はほとんど寝てなかったのでホテルに帰ってからの記憶はナシ。



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