3/6
2005.12.10 京都
フランス人学生くんたちも起きてきて、一緒に本堂が開くのを待ってました。 震えながらうろうろしていたら(←寒くてじっとしていられない)、お坊さんのお使いみたいな人がやってきて、お坊さんは腰を痛めて来れないと聞かされ愕然。 お寺のおばさんも「お坊さんの腰痛なんてねぇ… せっかく早起きしてくれはったのにねぇ」と申し訳なさそう。 4人でガッカリしていたら、おばさんから石庭の砂紋を一緒に描きましょう、とのお誘いが! きゃー!描きます、描かせてください!むしろこっちのほうが嬉しい!! 7時半に石庭で再び集合。 学生くんに「枯山水スキデスカ?」と日本語で話しかけられたのにはビックリしました。 日本語上手だし、枯山水なんて言葉知ってるし、超美形だし!笑顔が眩しくて直視できない。
後ろに真っ直ぐ歩いていくだけなのに曲がる曲がる! しかも途中で止まんないで一気に描かなくちゃいけなくて思ったより難しい!
学生くんたちは熱心にカメラを回していました。 聞くところによると学生くんは俳優もやってるとのこと! その顔は絶対売れるよー。日本人女子メロメロにできるよー。
今日妙蓮寺を訪れた人たちはこれを見るんだよね…。 ちょっと申し訳ない。
やっぱり日本の芸術って奥ゆかしくて深いよね。 見せ方ひとつにしても足し算ばかりじゃなく絶妙な引き算が加えられてて、それによって奥行きが出て。 見せない見せ方っていうか。 見るほうも、昔の人は、ちゃんと受け止められるだけの感性を持っていたんだろうなぁ。 なんか、学生くんたちにもこの絵としての庭を知ってほしかった。 (この時は私たちだけだったので) 朝食は近くにあるカフェ「ほんやら洞」をオススメされたのでそこに行くことにしました。 10年前?まではお寺で朝食を出してたけど、おばさんが足腰を痛めてやめてしまったそうです。残念。
以前はあの塀は無くて桜の木があったそうです。 何年か前に養護学校ができて桜は伐採、かわりにあの塀が作られてしまった。 「そういう学校だからこそ、桜は残すべきだったのにねぇ」とおばさんは淋しそうでした。
お寺に戻って荷物をまとめて精算。 最後に、妙蓮寺の檀家で画家の幸野豊一氏が描いたという四季の障壁画を見せていただきました。 春夏秋冬のお部屋があってその季節ごとの美しい絵が襖に描かれています。 その中でも特に気に入ったのが冬!鹿が超カワイイ!バンビの後ろ姿は必見です(後ろあたまフェチにはたまらない)。 初の宿坊体験、楽しかったなぁー。 おばさん、ほんとにお世話になりました。 お寺の近くにある、わらび餅の「茶洛」へ。
本やネットで「お店の前はいつも行列」「お昼までに行かないと売り切れ」「予約も受け付けられない程の人気」と聞いていたので、買えるか心配だったけど、お客さんは私たちの他に1人だけ。拍子抜けするくらい余裕で買えました。 フィーバーは落ち着いたのか、たまたま運が良かったのか どっち?
|