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2006.05.28 京都
「音のしずく 心の調べ コンサート」を聴きに京都へ。
◇スケジュール(もくじ)
この方丈は四周に趣の違った庭があります。 昭和13年に造園家・重森三玲によって作られました。
こうゆう前衛的で他とは違ったものを造る人もすごいけど、その才能を見出して起用した人の審美眼というか先見の明というかプロデュース力もまた才能だなぁといつも思います。
お腹が減ったので三条にあるカフェへ。
ソファー席だったのでのんびりしすぎてしまいました。 旅先で高いところから街並みを見下ろしてると、ああ私は今○○にいるんだ、と実感できて、時間を忘れてボンヤリしてしまいます。 Ace cafe は夜遅くまで営業していて、DJブースもあるみたいだし、今度は夜お酒を飲みに来たい!
安藤忠雄が高瀬川にこだわって設計した初期の作品。 それまで存在感が薄くゴミだらけだった高瀬川が、このTIME'Sができてからは人々に見直され、ゴミもなくなって現在の風情豊かな小川になったそうです。 ただ安藤氏は最近になって「地味すぎて商業施設としては失敗だった」とぶっちゃけておられました。(実際、テナントが埋まってなかった…) 中に入りたかったけど時間がおしてるので実相院へ。
去年の冬に実相院の痛々しい姿を見て絶句しました。 大げさじゃなく、本当に、今にもぺしゃんと倒れそうだった。 →京都旅行記'05 今日は麻生さんのご友人であるチェリスト溝口肇さんを迎えてのチャリティーコンサートです。溝口さんはあの超有名な「世界の車窓から」を作られた人。子どもの頃から当たり前に聴いてた曲だったので、現代の人が作った曲だと思ってなくて、溝口さんの作品だと知ってビックリしました。(ベートーベンとかああゆう時代の曲かと思ってた。失礼しました…。) コンサートは「床みどり」が綺麗な板の間で行われました。 磨き上げられた床に、庭の青々と生い茂るもみじの葉が映っています。 そんな緑の床に響く溝口さんのチェロの音。演奏の間に麻生さんとのトークを挟みゆったりと進んでいきました。旧知の仲ということで台本もなく、微笑ましいやりとりが多かったです。 トークで印象的だったのは、古いものを守っていくことの大切さ難しさについての流れで「戦争を起こしちゃだめです」という溝口さんの一言。実相院を守ろう、というこの活動も、今が平和だからできるんだと思います。物理的に破壊する/される というよりは信仰、価値観など思想全てを狂わされてしまうことのほうが怖い。 終盤、溝口さんの演奏中は、なんかもう「祈りの場」みたいなすごく神聖で美しい空間になっていました。今ここにいるお客さん、ボランティアスタッフさん、みんな同じことを想い、祈り、それを弦の音に紡ぎ合わせているような。こんな綺麗な「緑の空間」はもう一生見ることないかも、、と思いました。
コンサートの模様・写真は麻生さんのブログにも。 → Keiko Aso's DIARY 5月28日付、5月29日付 ***
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